アイヌ新法成立

4月19日、アイヌ新法が成立しました。大きな事なので、これはやっぱりブログにも記録しておこうと思います。

上の記事は朝日新聞。喜ぶアイヌの人々の声をフィーチャーしてるいます。一方で、ヤフーの記事では、下記の意見がフィーチャーされています。それぞれのメディアの視点によって発信の仕方が全く違う事を示す良い事例だなと思いました。

萱野茂二風谷アイヌ資料館・萱野志朗館長「先住民族の権利に関しては一切触れていない」
コタンの会・清水裕二会長「こんな状態で『法案ができました』と言われて『はい分かりました』なんて(言えない)。悲しいという気持ちしかない」

日本政府は、2007年に国連の「先住民族の権利宣言」を採択しています。(*リンクは、2008年の北海道大学アイヌ・先住民研究センターによる日本語翻訳文です)

私が初めて平取町に行ったのが2008年で、「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」が国会で採決されたばかりで、本件に関する有識者会議の報告会などが平取町でも行われていました。当時、私は日本はアイヌを先住民族と認めたのだと勘違いしていました。

この度の新法成立まで、採決から12年かかったという事になります。法律の事は、私は全くもって専門知識もなく、それを読むのも苦手ですが、具体的に、この法律がアイヌの人々にどのような影響をもたらし、日本の中で、アイヌ文化やアイヌ民族の権利に関する認識がどう変化していくのか、見続けていきたいと思っています。

様々なメディアをチェックするのは大変な作業ですが、私としては、様々な人、特にアイヌ民族やアイヌの事に実際に関わる人々の声に耳を傾けていきたいです。

二風谷コタンが新しくオープン!

4月、春になっていろいろな事が新しく始まる季節ですね。

二風谷アイヌ文化博物館の駐車場だった所と、その周辺が改修され「二風谷コタン」として生まれ変わりました!

「ウレシというアイヌ工芸伝承館もオープン!去年に行った時は、ずっと工事中だったので、次に行くのが楽しみです!!8月には大きな地震があって二風谷地区も平取町も大変でしたが、無事オープンして嬉しいです。アイヌ文化に興味のある方は、ぜひ一度行って欲しいです。

平取町観光協会二風谷アイヌ文化博物館にぜひ、お問い合わせください。

北海道伝統アイヌ工芸展で平取の女性が受賞!

またまた嬉しいニュースが届きました。

平取の女性お二人が揃って伝統アイヌ工芸展で、なんと最優秀賞を受賞!

お二人とも滞在中は、私もよくお話をさせていただいた方なので、個人的にもとっても嬉しいです。

貝澤寛子さん(写真左)は、サラニという袋に独自にアイヌ文様の刺繍をあしらわられて、とってもオシャレでクリエイティブ!川上ききょうさん(写真右)は、伝統の着物であるアットゥシをオヒョウの木の皮で作った糸で作られました。おめでとうございます!!

平取町から2人!文化庁長官賞受賞

昨年11月、平取町の木幡サチ子さんと貝澤雪子さんの受賞の話題を書きましたが、なんと、今度はそのお二人が揃って文化庁長官賞を受賞されるという素晴らしいニュースが飛び込んできました。

サチ子さんは口承文芸、雪子さんは織物。お二人とも長年、地道にそれぞれの分野で研鑽され、その実力が、国から評価されたのですから、本当に素晴らしい事だと思います。

ただただ、大拍手を送りたいです。おめでとうございます。

写真提供:関根真紀

OurPlanet TVで取材していただきました

東京で2001年から地道に市民の目でインターネット放送を続けているOurPlanet TVがインタビューをしてくださいました。

日本では数少ないオルタナティブメディア(もう一つのメディア)として、下記のミッションを掲げておられます。

「マスメディアに対抗するメディアとしてではなく、オルタナティブな、もうひとつのメディアとして、マスメディアからこぼれ落ちた情報をすくいあげるのが私たちの役割だと思っています。多様な情報が共有される社会を目指して、OurPlanetTVは小さな声にも耳をかたむけ、情報を発信していきます。」

福島・東北・沖縄・ジェンダー・農業・政治・・・などなど分野は多岐にわたります。テレビでは得られない情報が必ず得られると思いますので、よかったらウェブサイトをご覧になってください。

市民向けの、ビデオ制作ワークショップも開催しておられます。OurPlanet TVで学んでドキュメンタリー映画を作った人もいらっしゃいます。

非営利団体なので、寄付や募金が運営の助けになります。ご賛同いただける方は、少額でも構いませんので、寄付をしてあげてください。使わなくなったバッグやアクセサリーなどで寄付をする方法もあるようですよ。

ご支援のお願い

その他のご支援方法

よろしくお願いします。

東京上映終了|コンサート&舞&トーク

全部で約4時間!とっても濃密で豪華なイベントでした。当日、会場に行くまで、殆ど人が来なかったらどうしよう・・という不安があったのですが、100人近くの方に来ていただき、会場の席は、ほぼ埋まっていて嬉しかったです。

映画の最後、エンドロールの曲が終わると同時に、松尾泰伸さんが同じ曲を生ピアノで弾き始めるという粋な演出。

鍋澤さんに捧げられた「nomi (祈り)」という曲は、後のトークでその意味を松尾さんがお話しされたのですが、それと知らずに涙したという人もいらっしゃいました。私も生演奏を聞いたときは鳥肌が立ちました。松尾さん、素敵な曲をありがとうございました!

できるだけ、会場でお話しするようにしているのですが、私が着ている衣装は、黄八丈の生地に黒い布地が縫い付けてあってその上にアイヌ文様の刺繍が施されている「二部式」です。本来のアイヌの衣装 (←リンククリックしてみてください)は、長襦袢のように長い着物です。

私が長年ホームステイしてお世話になっている川奈野さんのご近所の方が「尚美ちゃんにあげたいので、あちこちで着てね!」とプレゼントしてくださいました。

着物の刺繍は川奈野元子さん。

頭につけているのは「マタンプ」(←リンククリック!昔は男のものだったそうです)というはちまき状のもので、これはその方が着物に合わせて新しく作ってくださいました。

見て頂いたらわかりますが、全て手縫い。暖かい心のこもった世界に一枚しかないアイヌ文様の衣装。大事に着て、これからも、あちこちの会場で見てもらいたいと思っています。

それから、いつも会場で出来るだけ配布している小冊子があるので紹介します。アイヌ民族文化財団のご協力で提供して頂いているものです。この冊子はコンパクトですが37ページ。歴史・言葉・信仰・住食住・生業・芸能・アイヌ文化の現在。と多岐にわたって情報がまとめられています。

ドキュメンタリー映画の中では、出来るだけ様々な文化や歴史を散りばめたくて工夫したつもりですが、当然全てをカバーすることはできません。だから、この映画を見終わって、もうちょっと知りたいなぁと思って頂けた方に、有料のパンフレットじゃなくて、無料で家に持って帰れる何かがあると良いなぁとずっと思っていたのです。

それで、私が財団にお願いして、可能な時に可能な数だけ送っていただいているという次第です。財団の「アイヌ文化を学ぶ」のウェブページにも沢山の情報が出ていますので、ぜひ、チェックしてみてください!

木幡さんが北海道文化賞受賞

映画の主人公の一人でもある木幡サチ子さんが、道庁から「北海道文化賞」を受賞されました。そして、平取町にお住まいの工芸家・貝澤雪子さんもアットゥ織りで「伝統文化ポーラ賞」の地域賞を受賞。

サチ子さんの口承文芸は映画の中でもご覧になれます。雪子さんの見事な織り物は平取町の二風谷アイヌ文化博物館横の工芸館で是非、見ていただきたいし、購入していただける物もあります。他にも工芸家が沢山いらっしゃいます。詳しくは、「二風谷アイヌ匠の道」のページをご覧ください。

東京での上映に行きます!

寒中お見舞い申し上げます。

溝口はニューヨークで頑張って働いています!今は、アメリカのテレビ局で放送される単発ドキュメンタリーのアシスタント編集マンをしていて、編集経歴40年以上という大先輩の編集マンに付いています。今までとやり方が違うので緊張することも結構ありますが、新鮮で勉強になっています。

さて、本題です!

東京都内で、最初の上映会が決定しました。上映は1日だけですし、仕事の状態も読めなかったので、なかなか決めづらかったのですが、今の仕事のスタッフも休みを取っても大丈夫!と言ってくれたので10日ほど、日本に行くことにしました。

この「映画上映&ピアノコンサート&やまと舞」という豪華なライブイベントは、実は、いくつもの偶然が重なって生まれたものなんです。

企画者はクラブワールドという会社を経営されている大村真吾さんです。

長い話を簡単に言うと・・・

大村さんが昨年夏に平取町を訪問され、用事が終わった帰りに偶然、毎週土曜日に二風谷のチセで行われていた「ユカと語り部」に立ち寄られ、偶然、その日の語り部の一人が川奈野一信さんで、偶然、その日は一信さんが完成したばかりのこの映画の話をしていて、偶然、大村さんと作曲家の松尾さんが知り合いで・・・。どこかで聞いた話だというので、大村さんがすぐに松尾さんに連絡されて、繋がったわけです。

大村さんは、大阪シアターセブンでの上映会にも来てくださいました。そこでイベントの話も打ち合わせし、その時は、私も東京に行けるかどうか全くもってわからなかったのですが、このように実際に足を運べることになりました。

作曲家の松尾泰伸さんは、私が若かりし頃、音響と音楽の専門学校に通っていた時に、「映画音楽」の授業を受けた時の先生で、私が映像に興味を持つきっかけを作ってくださった方です。

実は、連絡したのは卒業以来。なんと26年ぶりで、これまた偶然、ニューヨークの知人が、松尾さんのかつてのバンド仲間だった方のお友達だったので、繋いでいただきました。

予算も大してないし、覚えておられるかもわからないし、私のような無名の監督に興味があるかもわからないし、お願いできるかわからないのだけど・・・という不安を持ちつつ試写版の映像をお送りしました。すると偶然、松尾さんは、アイヌ文化への興味が以前からおありで、作曲を快諾して下さったのです!

(↑上の写真は、大阪での音仕上げの時に26年ぶりにお会いした時のものです。)

松尾さんは、今回、ピアノに合わせて舞を披露されるやまとふみこさんとも、ちょうどこの映画音楽を作っておられた時に出会われたそうです。

ということで、滅多に揃わないこの3人がライブで一堂に会するこのイベント。終了後は、トークもありますので、ざっくばらんに色々な話が出来たらと思います。ぜひ、来られた方々とも色々な話がしたいです。特に東京方面の皆様、ぜひ、足をお運びください。よろしくお願いします。

<記>
 
▶︎特別イベント「縄文」と「弥生」の融和
1. ドキュメンタリー映画「Ainu | ひと」上映
2. 松尾泰伸・ヒーリングピアノコンサートwith やまと舞(やまとふみこ)
*最後に出演者のトーク&ディスカッション有り
▶︎日時
2月16日(土)
開演:14:00(開場13:30)
終演:17:45
料金:
前売り5000円 当日6000円
学生 3500円(当日4000円)
中学生以下 2500円(当日3000円)
東京都調布市仙川町1−25−2 仙川アヴェニュー北プラザ2F
▶︎チケット申し込み
ファックス&電話:添付のチラシ資料をご参照ください。
▶︎主催・問い合わせ:クラブワールド 03-6146-3705 (月ー金)