ドキュメンタリー映画の完成上映会をしました!

2015年から製作に取り組んできたドキュメンタリー映画「Ainu | ひと」が完成し、

6月30日と7月1日に撮影した現地で世界初上映会を行ってきました。

両日共に、100人近い来場者があり、トータルは205人。
初日の30日は、偶然ですが、4月に急逝した主人公の一人の月命日で、

地元ということもあって、とても特別な上映会になりました。

アンケートもお願いし、141人から回答をいただく事ができて、とても参考になりました。いくつか、感想文を抜粋いたします。

◎アイヌの歴史を知らない人にもわかりやすい映画でした。

◎アイヌ文化の勉強のつもりで来たのに、まさかで泣いた、感動。

◎川奈野さんの「和人に恨みはない、感謝感謝」のシーン、アイヌの方たちの心の温かさが良く現れたシーンでした 。

◎平取の宝物、北海道の宝物。日本の宝物ですね。

◎1人でも多くのアイヌのこうした記録を残す必要があると感じます。社会が、1人1人が、何が出来るのか考えるきっかけになる映画だと思いました。

◎自然の恵みに対しての感謝、人間も一生物として謙虚に生きていければと思った。「差別という時代もあったんだ」と事実を淡々と受け入れて語るシーンも印象に残った。

◎地元や道内じゃない方が先入観なしに作った映像で、政治的、観光や商業・経済的発展目的でないとても純粋なドキュメンタリーだと思いました。

北海道新聞やNHKの取材も受けまして、世界初上映会は、おかかげさまで、映画にとって良い形で終わる事ができました。

NHKローカルニュース

北海道新聞 7月1日記事

北海道新聞「ひと」欄 

今後も、自分のペースですが、少しずつ上映活動をしていきたいと思っております。上映に興味のある団体等をご存知でしたら、ぜひ、ご紹介ください。

映画制作の始まり

*GARA FILMSのブログより転記 (2016年)

平取町立二風谷アイヌ文化博物館と協働で映像記録を始めました。

今年は、この夏で3回目の訪問となります。

古老たちの話、カムイユカラなどの口承文芸、地元のアイヌ文化に関連する景観やイベントなどを記録。

これらを、総括してドキュメンタリー映画に昇華させたいと考えています。

 

私のアプローチは、地元との密接な協働です。

インタビューも地元の人が聞きたいこと、残したいことを地元の人に

聞いてもらい、その上で、私が外の立場から聞きたいことを加えました。

 

平取町には、アイヌ民族が多く暮らしています。

アイヌ語や文化を学ぶ人も多く、継承する活動も盛んな街なので

これまで、国内外からも多くの人が訪れ、ドキュメンタリーも作られてきました。

でも、地元には、それらの映像が残っていません。

本企画では、特に地元の後世に継承する為の映像を記録したいと思いました。

加えて、国内外でも上映することで、豊かなアイヌ文化や人々の暮らし、想いを沢山の人に

伝えたいと考えています。

この10年あまり、市民メディアにこだわってきた私としては、地元の人が自ら

ビデオ撮影や制作をしてもらいたいという気持ちがあります。

2月、地元の人の要望もあって、博物館と近くの別の事務所の人に声をかけ、

パイロット版のビデオワークショップも行いました。